髪が紡ぐ物語〜想いで切ることで繋がる想い～

ヘアドネーションは３１ｃｍの長さを

切って協会に送ればそれでコト足りる

ざっくり言えばそんな単純なモノ。

じゃぁ何故贈る人はお店を選ぶのだろう？

今日のゲストは

髪を贈るために

２年３か月髪を伸ばしてくれた

りっちゃん。

ヘアドネーションというのは

最低３１ｃｍの

りっちゃんはお母さんの勧めで

髪を伸ばしてくれて

こんなに長く伸ばしてくれました。

「今日はありがとうね！

　伸ばすの大変だった？？」

「髪を乾かすのが凄く大変でした」

「そうだよね～そうだよね～

　さて　切った後どうしたい？」

するとお母さんがすでに

りっちゃんと話し合っていたようで

「乾かしただけで内巻きに入る　

　顎ぐらいのボブでお願いしたいんです

　少し前下がりの」

よくみるとお母さん目が潤んでる。。

お母さんがご予約してくれたんだけど

実はりっちゃんちは

最近相模原に引っ越してきて

土地勘がない中

ヘアドネーションで検索かけてくれて

オーブを見つけてくれたんだけど

相模原って広いの。。

りっちゃんちとオーブは

言うなれば端と端ってくらいの関係性で

車で混めば１時間以上はかかっちゃう。。

それをご予約時に告げて

再検討していただいたのね

でも

「想いがあるお店で

　想いがある人に

　切って欲しい」

そう仰っていただいて

りっちゃんご家族はご来店くださいました。

お母さんにしたら

やはり勧めてね

でも大変なのはりっちゃんで

その大変な日々を見続けてきてて

リっちゃん曰く

「昨日から泣くかもって言ってた（笑）」

そうで

お母さん目ドンドン　うるうる状態に

そんな中先ずはドネーションカットへ

こんな感じに取り分けて

「皆さんで切ります？？」

Σ(ﾟ□ﾟ；)！！ってお顔のご家族

「いいんですか？出来るんですか？」

お父さんも

「断髪式みたいなのが・・」

「はい　ビデオ撮っていかれる方も

　いますよ」

で

ご家族全員で切ることに

先ずは

主役・りっちゃんから切り

次いでお母さん

お父さん

最後には妹のゆいこちゃんも

全員のサポートに回ってたんで

写真はないけど

ご家族での記念になりました。

さて

ここからは

全力でりっちゃんの

２年３か月に応えるための時間

丁寧に髪を重ねるように切り

ほっといても内巻きになるように

そしてお母さんがドネーションを勧めた

理由の一つの

毛量の多さ

これを自然に減らし

変に膨らまないように

今度は重なりを変えてく

隠し庖丁的作業をして

下からぶわ～～～～って

乱暴に乾かし「貞子状態」に

でも　その貞子状態ですでに

内巻きになり

その貞子をかき上げただけで

お母さんもりっちゃんも

「！！？？」

きれ～に内巻きにすでになってる。

そんな仕上がりが・・・

ずん！！

ずずん！！

ズバ・・

ゴン！！

で　

ゆいこちゃんも

ボブって言われたんだけど

凄く良いクセがあるから活かしましょう！と

チョキチョキ切って

やっぱりぶわ～って乱暴に乾かして

出来たのが。。

ずん！！

はい！可愛い～～(≧▽≦)

りっちゃんは

ずっと髪を触って

軽い！少なくなってる！

お母さんも

可愛い！似合う！きれい！！

喜んでもらえてこんな嬉しいことはないです。

帰り際

お母さんがりっちゃんに

「良い終わり方出来て良かったね」

微笑みながらつぶやいた。。。。

良い終わり方・・

そこには何があるんだろう？

綺麗な髪形

まとまる髪

理想通り　

楽そう

可愛い　・・・

実は

お母さんもお父さんもゆいこちゃんも

カット中　椅子を持ってきて

横に座り　ずっと切られて行く様を

見続けていたの

質問もしてくれて

説明もして

さながら講習会のように

何故そう切るのか

何故そうなるのか・・

それは単なる興味でもあるんだろうけど

僕は一ハサミ　ひとハサミ

「想い」を込めて切り

向き合う様を見てもらおうと思っていた

だってオーダーは

内巻きになる顎ライン付近の

ボブスタイル。。ではないんだもん

「想いがあるお店で

　想いがある人に

　切って欲しい」

ここがオーダーの大前提だからね。

切って贈って終わりじゃない

ヘアドネーションて

そんな単純な事じゃないんだよね(≧▽≦)

切ることで繋ぎ合う想い

そこを大切にしたいね