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髪のチカラ

 

 

昨日、最後のゲストさんが

 

カットの最中に急に泣きだしました。

 

 

 

 

今までしたことない長さ

 

憧れの襟足

 

基本今までの理美容師さんにオーダーしても

 

出来上がりの「それ」は想うような

 

スタイルにはなっていなかった。

 

 

そしてカット中、突然なかば号泣に近い

 

泣き方で泣かれた。。

 

 

 

僕は焦った。

 

 

「なにか間違いました?

 切りすぎました???」

 

 

 

泣きじゃくるゲスト・・・

 

首を振るだけ。

 

 

 

やっとしゃくり上げるように

 

「嬉しいんです。

 もうこの段階で 凄く素敵になるの

 分かって。。。凄く嬉しいんです

 こんな風に切ってもらえて。。。」

 

 

 

僕は昨日のブログの話をした・・クリック

 

 

その中で ブログの主人公

 

ゆきりんは

 

 

 

 

髪型を変えて

 

 

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着物の他装を学んだことで

 

なんとなく「無難な」路線に傾いてたことと

 

私が着付け師を名乗ったことから

 

なんとなく態度が変わってきた人の「目」に気を遣い過ぎていて(笑)

(意外に繊細だから、私(笑))

 

衣紋もいつもかなり抜いてるけど

 

抜いてるなりに、抜きすぎないように加減したり

 

胸も開けすぎると着付け師として下品に傾くかも、とか

 

 

つまんねえことを無意識に意識してた!

 

 

つまんねえ!

 

それはつまんねえ!

 

 

いや、そうは言ってもかなり自由人な私だし(笑)

 

相当楽しく着物を着ていたことは

 

皆さま、見たらお分かりでしょうが(笑)

 

ほんのちょっとの差が

 

私の中にはあったのです!

 

 

髪型を変えたことから

 

ワイルド路線を思いつき

 

自分の着付けの「遠慮」に気づくとは

 

 

人生って面白いよね〜

 

 

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そして 僕はこの続きに

 

このエピソードを書き足した

 

 

 

 

 

僕は10年前 東日本大震災のボランティアで

 

はじめて訪れた石巻で 

 

こう言われた事がある

 

震災から1か月目だ

 

 

「今日が私の再スタートなの

 だから、髪を切るの」

 

 

 

忘れもしない 高橋さんという女性

 

シャンプーも出来ず 野外で

 

寒い中 バッサリ ショートヘアにした。

 

 

髪のチカラを僕は知った瞬間でした。

 

 

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するとゲストさんは

 

帰り際

 

「実は両親が今 体調悪くて

 本当はキャンセルさせてもらうようか・・

 迷っていたんです

 でも、どうしても切りたい!

 そう思って 来ました。

 

 来てよ良かったです

 

 本当にありがとうございました」

 

 

晴れやかな笑顔でそう言ってくれました。

 

 

 

この日は日曜で

 

このところの大忙しに加え

 

いろんな別件でクタクタだった僕ですが

 

ドアを閉めてガッツポーズで

 

テンションはムッチャ上がり

 

 

 

 

毎日忙しく

 

年齢もソコソコ(゚Д゚;)

 

でも

 

まだまだイケる!

 

まだ飛んじゃいない、

 

ここから これから飛び出せるはず

 

 

髪のチカラを信じてる。