時を越えて紡ぐ物語〜平和がいいに決まってる



ヘアドネーションのため

僕は広島に人生初めて来た

世界最初の核兵器が使用されたこの街

僕はついに原爆ドームに来た


最初に書けば
 
この写真はネットから拝借した。
 
僕は撮ることができなかった。
 
 
目に入ってきた原爆ドームに
 
涙が溢れて 最後は嗚咽が止まらなくなった
 
 
 
ドームの上空を見る
 
星がある
 
でも あの日の朝
この上空には
 
突然太陽がもう一つ生まれたような
火の玉が炸裂し
 
一瞬で人も街も想い出も破壊した
 
 
星空からまたドームに視線を戻す
 
往時の人の賑わいが見える
 
そして 目の前の太田川
 
熱線にやられ焼け爛れた人々は水を求め
 
さまよい 川に入りそして死んだ
 
広島は川の多い街
 
水の都
 
その水を求め人はさまよう皮肉。。。
 
その光景を思い僕は
 
太田川の水面に降りた。
 
水に手を浸し祈る
 
 
平和がいいに決まってる
 
戦争は勝とうが負けようが人が死ぬ
 
理由なんていらないくらい
 
これは悪だ。
 
政治家の外交の下手の尻拭いで起きるのが
 
戦争
 
誰もが武器なんて手にしたかない
 
 
でも僕の大切な人に銃口を向けられた時
 
戦わないでいれるのか?
 
非暴力不服従のガンジーになれるのか?
 
人は矛盾に満ちた生き物。。。
 
 
僕の祈りの後ろで 女の子グループが
 
明るい声でドームの写真を撮っていた
 

 

きっとインスタにでもアップするだろう

 

人はそれを「不謹慎」と言うだろう

 

でも僕はそれでいい

 

凄く良い事だと思った

 

だって平和なんだもん

 

平和ボケとか言うけど 

 

平和で何が悪い?

 

勿論伝えてくべきものはある

 

知って行かなきゃいけないことがある

 

 

 

この世の最初の原子力での破壊の地

 

この世界で最後であってほしい

 

原子力災害の地 いちえふ 

 

福島第一原子力発電所

 

 

 

 

この両方の地に立った僕は祈る

 

 

そして僕は

 

平和資料館は行かなかった

 

迷ったけど・・

 

広島に来てそこに背を向けるのは

 

本当に迷ったけど・・

 

過去にあった悲しみは揺るがない

 

でも 令和というまだ何の悲しみも生まれてない

 

無垢な時代が産声をあげたのなら

 

今を紡いで今を見つめて

 

その無垢な時代を少しでも無垢であらせたい・・

 

それには今を知ることが大切なんじゃないか?

 

 

そう思い僕は

 

岡山真備町・・

 

西日本豪雨災害の被災地の「今」をみたくて

 

岡山に向かいました。

 

 

 

報道も絶え

 

状況が見えない中

 

今の現地

 

 

動ける者 動けない者

 

強い者 弱い者

 

様々な「差」が生まれている中

 

あの日のままの泥がこびりついた

 

家々もあり

 

新築された家もある

 

 

平成が行き去ろうとして

 

令和が生まれようとしてる

 

時の流れの中

 

ただあの日のまま動けない

 

動かない時間

 

東北 熊本 岡山 愛媛 北海道・・

 

たくさんの「動けない時間」が滞る中

 

 

 

それでも人は生きていく

 

生きていくのなら

 

平和がいいに決まってる