星に願いを、君に願いを

震災から6年が過ぎ


今日は七夕。



まず願うのは


九州の豪雨災害に遭われた方々の


無事と再生。



震災時もそうだけど


状況を常に意識した


支援のあり方。。



刻々とニーズは変わります。



それこそ日1日  変わります。



情報にアンテナをはらないと。。。








東日本大震災で


最初に子どもたち向けのイベントを


仮設住宅でやったのは

 

七夕祭り。
 
 
 
 
 
 
風化という言葉をどうとらえるか
 
 
それも人それぞれでしょう
 
 
 
東北を忘れない。。
 
 
東北を忘れません


この言葉に



今  皆さんは何を思いますか?
 
 
 
きっと  大多数の方は  突然この質問を受けたら
 
 

 

。。戸惑うでしょうね。

 

 

 

このタペストリーは

 

 

津波で流された石巻の着物を

 

 

タペストリーにしたもの。

 

 

こうして「あの日」「あの出来事」を

 

 

刻もうとする方もいる。

 

 

 

東北の「何を」忘れませんか?
 
 
津波の黒い波
 
 
人の涙
 
 
故郷
 
 
瓦礫
 
 
原発
 
 
悲しさ
 
 
悔しさ
 
 
 
 
 
 
立ち上がる人の強さ
 
 
無垢な子どもの笑顔
 
 
 
 
 
 
 
何を忘れないかも
 
 
人それぞれ
 
 
 
 
 
きっと  逆に忘れることも悪いことじゃない
 
 
 
大多数の方はそれでいい。
 
 
 
 
忘れないどころか
 
 
東北にだって震災後生まれた
 
 
震災を知らない世代が生まれてきてる
 
 
 
 
素晴らしいことだ。
 
 
本当に素晴らしい。
 
 
 
 
こんな事知らない世代が続くことこそ
 
 
最高の事だ。
 
 





本当言えば
 
 
正確に言えば
 
 
現地の人は 被災者は
 
 
「忘れない・忘れません」ではなく
 
 
「忘れられない」だろう。
 
 
 
「忘れない」って意志の言葉ではなく
 
 
「忘れられない」って言う諦めや動かしようのない

 

 
「記憶」
 
 



忘れないって言える自分の立ち位置を
 
 
もう一度再確認してしまった・・・


それは 



「何も知らない 体験していない」


という事にも通じる


 
体験した人は


忘れないんじゃなく 



忘れられないんだから。
 
 
 

 
 
だから いま お酒を酌み交わすと
 
 
ぽろりと
 
 
「・あんま見たくないんだよね・・」
 
 
「思い出したくはないんだよ・・」
 
 
本音がこぼれる。
 
 

 
 
出来うることなら
 
 
辛い記憶 悲しみの記憶 苦悩も苦痛も
 
 
争いも 涙も全部
 
 
「忘れて欲しい」
 





 
その代わり
 
 
俺は
 
 
忘れない。
 
 



それが出来るほど
 
 
俺は何も失ってないんだから。
 
 
 
 
忘れないと言える
 
 
シアワセ
 
 
その立場を噛みしめないと


大きな何かを間違えてしまう気がする。




 
 
 
見て来た事  聞いた事
 
 
嗅いだ匂い  ぬかるんだ足元
 
 
夜のあの冷たくまとわりつく空気。
 
 
原発事故現場の景色
 
 
応援してくれた人の優しさ
 
 
支えてくれた人の想い
 
 
 
 
一生 忘れないで抱えて生きていく。
 
 
 
 
全部抱えて  生きていく。
 
 
 


これからも かけらを集め
 
 
出来る事全部やっていく
 
 
伝えていく
 
 
 
震災っていう  クソみたいな事を
 
 
少しでも何かにしていくために。
 
 



 
毎回東北から帰ってから言うセリフ
 
 
 
「ここからが勝負だ」

 
 





この短冊は2012年7月


最初の仮設での七夕祭り開催時に



被災者の女の子が書いたもの。
 
 
 
 
 
 

 

 

仮設では 世間が言うほど

 

 

絆もそんなでもなく

 

 

みんなが肩組んで協力し合っていた訳じゃない。

 

 

 

子どもながらに そんな大人の背中をみて・・

 

 

 

 

 

 

 

 

それでも5年半かけてみんなで作り上げてきた



絆のようなものが

 

 

今 仮設を出て 終の棲家となる

 

 

災害復興住宅に移り

 

 

また同じような

 

 

無関心・非協力・・

 

 

 

人の「和」が失われて

 

 

 

 

またゼロに・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

津波は今も  今現在も



「見えない津波」になって



人の心を 街を引き裂いている

 

 

 

 

この七夕の願いは 今もなお続いてる。