猿でもわかる福島第一原子力発電所探訪記 〜汚染水は海へ?その4〜

10月18日

 
僕は 東日本大震災で発災した
 
福島第一原子力発電所
 
通称  いちえふ
 
その まさに現場・いちえふ構内に
 
一般社団法人AFWの主宰する
 
視察に加わり
 
いちえふを直にこの目で見てきました



書いてきたのは




猿でもわかる
 
福島第一原子力発電所
 
探訪記
 
 
このシリーズのプロローグ。。クリック
 
猿でもわかる福島第一原子力発電所 その1。。クリック
 
猿でもわかる福島第一原子力発電所 その2・・汚染水タンクの中身
猿でもわかる福島第一原子力発電所 その3・・汚染水は海へ??その1
猿でもわかる福島第一原子力発電所 その4・・汚染水は海へ??その2
猿でもわかる福島第一原子力発電所 その5・・汚染水は海へ??その3
ぜひお読みいただければと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
で!!
なんだ!この魚!!
 
 
こっ。。これは!?
 
福島の海で捕獲された
 
放射能が生んだ新生物か!!??
 
 



イギリスの新聞でも!!

まっ  マジか!!??
んなワケないでしょ!!
 
 
でも 本当にイギリスで伝えられたんです。
 
ちなみに この魚の正体
 
CGでもなく  本当の魚・

オオカミウオ
 
北海道やオホーツク海にいる魚
 
 
白身で淡白なお味❤️
 
ムニエルにどうぞ(≧∇≦)
 
放射能でこんなん生まれたんだって・・・
ビジュアル的には
 
喰う気起きね〜〜(;゜0゜)
で!!
 
 
 
福島第一原発の前に広がる海
この海に
放射性物質が流出もしくは
 
ダダ漏れしてんぢゃね〜の??
 
してるんだぁ〜〜と


心配ですよね・・
 
 
 
そこをひも解いていきます
 
 
この 不信感  コレって多分
 
拭えないよね  今のままじゃ。
 
 
でも  ここを正しく知らないと
 
 
福島はいつまでもFUKUSHIMAのまま。
 
(僕は 福島を英語表記する奴らがキライ)
 
 
で、 汚染水のコト  遮る壁のコト
 
延々書いてきたけど
 
本当に読んで
いただきたいのは
 
ここから!!
 
 
単なる 壁の話は前フリ!!
 
 
是非
お読み
ください!
 
安心
できっから!
 
 
 
 
原発事故後 福島第一原発の沖 1.5km〜2km付近の
 
海で  魚の放射性セシウム濃度を測定し続ける
 
 
 
 
って言う団体がいらっしゃいます。
 
 
3年前から活動を開始して
 
福島沖の海の汚染状況を
東電任せにせず
 
人任せにせず
自分たちで調べ
 
自分たちが発信していくんだと活動してらっしゃいます。
 
 
 
端的に 最初に結論から書こうか
 
東大の水産経済学の八木教授は
 
「原発事故当時  浅瀬にいて大量の被曝をした魚もいれば 深い海域にいて
被曝を免れた魚もいるので一概には言えないが  福島沖で取れる魚の
セシウム濃度は全体的に下がっている」
 
 
 
このことを 紐解いて行きます。
 
 
 
 
うみラボでは  11月の活動で
 
福島県久之浜港からフェリー福島第一原発の沖
 
2kmの地点で  全長90cm  重さ7.7kgの
 
大型ヒラメを釣り上げた。
 
 
 
ドーン!!
 
 
このヒラメは冷蔵されて  いわき市の水族館
 
「アクアマリンふくしま」の獣医師の方に
 
解体された。
 
ヒラメの脳の近くには「耳石(じせき)」があって
 
それは成長とともに年輪のように刻まれた
 
輪紋があり  その輪紋から
 
 
推定11歳
 
と判断されたの。
 
ヒラメの寿命自体は12歳程度らしいから
 
最高齢に近い。
 
 
よくぞお元気で生きてこられたけど
 
。。。こも最後は。。うん!役に立ってだから
 
イイとしてねっ( ≧∇≦)
 
 
 
で 切り身は測定器にかけられ
 
1kgから検出された放射性セシウムは
 
14.6ベクレル。
 
 
ベクレルってのは 
放射性物質 (ここではセシウム)

出す 放射能の強さの事ね。
 
 
それが14.6ベクレル。
 
国の基準値を下回った。
 
 
 
このサイズ この年齢のヒラメの測定は
 
うみラボでも初で
 
 もっと数十ベクレル
いくと思ってたのに
 
想像以上に
低い値で安心したらしい。
 
 
ちなみに最高値は
 
2014年7月の
 
56cmのヒラメの138ベクレル。
 
 
 
どう??
 
 
事故当時から生きていた
ジイちゃんヒラメ
 
放射性物質ダダ漏れ状態の海でなら
もっとイッてるはずなんだけど
 
この値。

ヒラメは 浅い海域にいて

事故当時はかなり高い放射線量を記録していました。

ましてや大型の個体の方が

セシウムを検出されやすいと言う

傾向も確認されています。



それは 震災前から生きていて

人間もそうなんだけど

若い方が代謝がいいじゃない

代謝がイイと セシウムとか取り込んでも

体外排出しちゃうから

代謝が低い 高齢の個体の方が
(7歳以上の方が検出されやすい)


ため込んでいることが多いって理屈。

事故後の高濃度汚染水の影響を

モロ受けしてる可能性が高いからね。

それでも この値ってことは

代謝の弱い高齢のヒラメでも

新たに取り込む量より

代謝で体外排出してる量の方が

上回ってる

つまり

 
少なくとも  海の汚染の拡大は
 
進んでいない

回復傾向って言えると思う。
 
その他ヒラメの検体の
 
2014年〜今年3月まで  福島県沿岸約100km
 
この海域で1078尾の1kgあたり平均測定値は
 
9.7ベクレル。
 
 
国の基準値は1kgあたり100ベクレル。
 
 
どう??
 
 
 
地元漁協での調査でも(原発半径20km)を除く海域で
 
試験操業しているけど
 
15年4月以降取れた魚に
 
国の基準値よりも厳しい基準を
自主的に設けて
それでも越えるものはなく  
 
ほぼ不検出とのこと。
 
 
 
 
 
どう??
 
 
 
 
 
ここで 思うよね?
 
国の基準値への信頼度。
 
そこについては
 
僕も思うとこあるんだけど
 
これについても  今度は農業についても
 
書くつもりなんで  今は
 
一つの 汚染が進んでいるかいないかの
 
ボーダーラインの基準の一つと考えてください。
 
 
 
国の基準値を 超えていなく  
 
徐々に下回るものが
不検出なモノが増えている。。
 
それは ずっと書いてきた
 
原発建屋 そして
タービン建屋内の
 
高濃度汚染水は
建屋内 原発敷地内に
封じ込められてる
 
しかし
その他 原因で
残念ながら流出している
 
放射性物質に
汚染された地下水。
 
これは事実としてあるけれど
海洋汚染を引き起こすほどではない。
 
 
 
これが

言える  

証明出来ると

言えるとおもうの。
 
 
 
。。。これ 言いたくて  長々書いてきた。。。疲れた(´Д` )
 
 
 
本当に 
 
海洋汚染は

現在

進んでいない!


 
そして もう二点。

セシウム以外はどうなのさ?

って事については

うみラボでは確かに

セシウムを調べてるんだけど

ストロンチウム(骨に溜まりやすい)などの

他の放射性物質とは 

緩やかな比例関係があって

一つの指標で 

ある程度の相関関係の中で

判断が出来るの。


だから 多少の振り幅はあっても

セシウムを調べる事で

全体の汚染状況は把握できるの。




もう一点!



生体濃縮ってのがあります。


食物連鎖で

小さい魚が大きな魚に食べられたりしながら

小さい魚の中の物質が徐々に

大きい魚の中に引き継がれ濃度を増すってコト。

これの説明は チト 昔の理科の授業を

思い出して!


生物の細胞の塩分濃度は

約0.9%

海水の塩分濃度は

約3.5%

異なる濃度の液体が

薄い細胞膜を隔てて存在する時

濃度の濃いものが 濃度の低い方へ

移動する現象ね。

つまり 魚の方が濃度が低いから

お魚の体の水分が

濃い海水側に出ていっちゃう!

その為 魚は海水を飲んでるの

ガンガン飲む!

でも 塩があるじゃない海水には

だから水だけ得て 塩分を排出する機能が

魚みはあるの。



実は セシウムは 

塩の成分カリウム

に似てて

セシウムを

カリウムと共に摂取しても

塩(カリウム)を排出する時 

セシウムも

一緒に排出しちゃうの!



だから 

生体濃縮は

起きにくいのです!


安心した??


で!!
 
ここは是非 讃えてください!!
 
日々 いちえふで働く方々の
 
尽力のおかげです!!
 
 
そして感謝したい!!
 
海  自然の浄化能力!!
 
 
そして こうべを垂れ 考えよう
 
僕らはこの事故と自然と
 
受けてきた繁栄と引き起こした悲劇と
 
どう向き合うべきか。
 
 
知ることをあきらめない
 
 
今は それだけです。
 
明日は 

今の僕の想いを書かせていただきます。

それが今回

急遽 海の汚染編を書いた理由です。