去年の10月11日のこと

去年の 10月11日は

 

石巻で震災鎮魂イベントをやってたね。

 

雨でね・・大変だったね・・

 

あっ 右往左往してたの俺だけか(;'∀')

 

 

 

ものすごい雨と風で

 

会場の日和山は荒れ狂っていたね。

 

それでもみんなは

 

「雨でも何でもやるよ~」って言ってくれたね。

 

「今日までどんだけの思いをして ケンさんが

積み上げてきたの知ってるからね」

 

「音響なきゃ生声で歌うよ」

 

「雨の中、踊るのも面白そう」

 

「気持ちです 雪でもなんでもやりましょう」

そう言ってくれたね。

 

そんな中 まずは震災で壊れてしまった

 

鹿島御児神社で再建費用寄進と

 

震災以降 ずっと街を人を見守り続けた

 

神様への御奉納舞いを

 

愛葉さん 真由美さんが

 

 

そしたら あれだけ荒れ狂ってた空が

 

少し晴れ間が出て 雨が止み始めた!!

 

それでも雨は降り風は吹いている

 

でも 「やろう!!」その想いの元

 

みんな濡れながら準備したね

 

 

このライブは野外イベント

 

雨でお客さんは??

 

そう思うよね?

 

実はこのライブ

 

「無観客ライブ」という

 

俺の相も変らぬ

 

バカげた発想の企画。

 

 

客はいらない!

 

音を届けたいのは

 

あの日から

 

海に 空に 大地に眠る

 

 

聴衆はその魂。

 

その魂に向けて演奏し歌ったほしい!

 

 

我ながら すげぇ無謀な企画だよね。

 

でも 真剣にこの日まで

 

1年かけて準備してきた。

 

それが雨。。。

 

 

でも

 

開始は14:46

 

震災発災時刻。

 

準備中も容赦なく降り続ける雨・・

 

 

俺はこの場所で2011年にも

 

野外音楽イベントをやった。

 

それは俺にとっての「罪」となる

 

人生でもたぶん相当な大きな

 

罪を犯した。

 

人としてやってはいけない罪を犯した。

 

 

それから この日和山・鹿島御児神社は

 

俺の「贖罪」の場所になった。

 

なんどもここで手を合わせ謝り続けた。

 

石巻に来るたび 必ず手を合わせて。

 

 

 

雨は降る

 

まだ 許してくれないんだ・・

 

そうおもってた時

 

開始20分前になんと

 

雨がぴたりと止んだ!

 

風もやみ 薄日さえさしてきた。

 

やがて 14:46

 

祈りプロジェクトははじまった。

 

 

 

 

 

 

海に色が戻り

 

空が拓けてきた。

 

 

 

 

 

 

 

すべては終わった。

 

 

 

 

その時 石巻の心のオアシス

 

Barバグのユウスケさんが すっと近づいてきた。

 

「ケンさん・・もう自分を許してあげてください。

石巻のみんなはケンさんのとこ ちゃんと見てきましたから

もう 自分を傷つけ続けるのやめて 許してあげてください」

 

そういってくれた。

 

笑いながら

「海にバカやろ~って叫んじゃって!!」

 

そうも言ってくれた。

 

俺は「バカやろ~!!!」と叫んだ。

 

 

5年間ずっと背負い続けてきた何かを

 

少しは下ろせた気がした。

 

全ては下ろせない これは一生背負うべきこと。

 

でも 去年の10月11日

 

俺は 少しだけ見えるものが

 

変わったのを感じた。

 

 

そんな1年前の日の出来事。