物資を送ることが弊害を生む時。

 

今 一生懸命みんなが 熊本や大分の被災者の方に

 

必要なモノを送ろうとしてるよね。

 

俺もそう。

 

 

 

 

でも 熊本の映像を見ていて ずっと感じていた

 

「違和感」「モヤモヤ感」

 

それに 石巻にいる時から覆われていたんだけど

 

その正体が少しずつわかってきた気がするの。

 

 

 

 

東日本大震災では 津波で街が「消えたの」

 

家も店も道も 何もかもが消えた。

 

 

 

 

街が消えた東北には 例えば理容室も美容室も流され

 

理美容師も亡くなられて 髪が切れない状況が生まれた。

 

パンを買いたくても お金も流され 無一文で

 

買うお店も流され 買えない状況があった

 

すべての物資が水につかり 機械も機能しなくなり

 

街は完全に機能を失っていた。

 

 

だから 大量に支援品が必要で 継続的に必要だった。

 

で 送ることが善にではあった時期が長かった

 

でも それが故 もらえる事が当たり前になってしまった

 

側面は正直あるように見えた。

 

 

 

ある被災者の方に言われたことがある

 

「お前たちが 被災者をダメにした」

 

 

 

 

僕は髪を切るのを 実は数回しかしていない。

 

 

街に理容師さんがなんとか立ち上がり 仮設のお店や トレーラーハウス借りて

 

営業再開したり 水も出ないのに 水を毎日運んで営業していた方もいた。

 

僕が髪を切れば それは「ボランティア」として 無料になってしまう。

 

避難所とかでは 営利は出来ないからね。

 

だから やめた。

 

何度 切ってよとせがまれても 拒否した。

 

お店に行ってくださいと。

 

 

 

 

 

パンが 

 

 

ティッシュが 

 

 

生理用品が 

 

 

電池が 何もかもが・・

 

 

 

「今」 

 

 

本当に九州には必要なんだと思う。

 

 

それも大量に 均等に

 

 

 

 

でも それは「今」ってことなんだよね

 

 

 

 

その「今」は 物凄く期間が短くて

 

すぐ別の「今」に変わる。

 

もしかしたら 今必要と送ったものが

 

到着したら 必要度が低下していることだってある。

 

そう言ったら 何にもできない・・

 

そう言うよね?

 

 

でも それくらいこれから激しく

 

状況は変わるの。

 

 

そして 避難所に溢れる 山積みされた 緊急性の低下した  

 

でも日常使うティッシュや様々なモノ

 

 

 

本来は「お金」をだして買っていたものが

 

すぐその辺にある状況になる。

 

すると お金を出さずに手に入ると

 

頑張って 店を片付けて 

 

仕入れて みんなの為に再開したお店に

 

お客さんは来なくなる・・

 

買わずに もらえるから・・・

 

 

こんな光景を見てきた 5年前に・・・

 

 

何が言いたいかって言うと

 

 

物資の支援は 諸刃の剣

 

誰かを満たせば 

 

誰かが消耗していく側面がある。

 

 

だから 

 

 

熊本の被災者の方は 

 

 

または被災地を見れる人は

 

 

発信をして欲しい

 

 

 

必要なモノだけでなく

 

  

 

 

必要なくなったモノ

 

 

 

 

買えるようになったモノを。

 

 

 

 

Amazonではこんなサイトがあるので

 

・・クリック

 

 

これを活用するのも大きな手です。

 

 

ヤマト運輸が避難所に直接届けます。

 

 (ただし 現在登録はあまりありません)

 

 

 

 

そして 送る側は 

 

それら様々な情報を

 

チェックしてから

 

用意して欲しい。

 

 

 

 

 

 

 

そして その供給調整を 

 

しっかりNPOや行政はして欲しい。

 

不平等を恐れないでほしい。

 

 

 

 

 

支援と言う善に対して 商店主は それは困るんだよ・・という声は

 

あげにくいから。

 

 

 

 

疲弊した商店が多くなれば 

 

 

 

地域が崩壊する

 

 

それは復興する力を削ぐことになる。

 

 

物資支援は 

 

そのくらいインパクトのある行為なんだ。

 

 

 

 

もちろん

 

 

今はまだ「その時」では

 

 

ないのかもしれないけど・・

 

 

 

 

 

 

 

 でも・・

 

津波でお金も、何もかも流され手元になくなった

 

東日本大震災と 今回の熊本の震災は

 

大きく違うところがあるように思う。

 

 

 

 

「今言うことじゃねぇ」と

 

非難覚悟で言えば

 

支給配給の拡充をどこかで調整して

 

経済活動の再開へ なるべく早くシフトする方がいいかもしれない。

 

 

 

 

こんな事例もある。

 

4月20日

 

被災地のイオンが 売り切れがおきないように

 

大量にパンだかおにぎりを仕入れた

 

そして売り捌けなくて 売れ残りそうになった。

 

そして 1個10円に値下げして販売したところ

 

大量に売れた。

 

 

 

「避難所の配給少なくて・・これでしっかり食べれる」

 

そう 喜んだそうだ。

 

良いことだ。

 

 

 

でも その裏側には

 

 

「お金はある」「買いに来れる」

 

そういう地域も もうあるという事。

 

 

 

そして 今後を考え お金を節約する気持ちもわかる

 

少ないけど 配給でしのごうとする それは悪いことではない。

 

でも これが続けば 地域経済活動が「できるのに止まる。」

 

 

個人では良くても 全体の大きな枠でみたら これも復興の妨げになる

 

 

 

厳しいことを書いているけど 

 

なにも配給や物資支援は

 

良くないなんて言っていない

 

 

東日本大震災という 多大な犠牲の上に 

 

蓄積した

 

「経験」

 

これを無駄にしない方法を考えたいって事。

 

 

 

震災は起きてしまった 

 

悲しみは止められない

 

伝える事がもっと出来たんじゃないか・・そういう悔悟は後にして

 

 

 

東北の人は 発信してほしい。

 

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