立ち上がる力


毎月1回 相模原の老人施設で


ボランティア・カット。




誤解しなよ~に!!

 

石巻とか こういう施設とかでのカットしてっと

 

あぁなんてボランティア精神に富んだイイ人なんだ的に言われっけど

 

実物全然違いますから!!!!(爆)

 

続ける理由とか やる意味なんて ないですから。

 

やっていく中で 気付かされたり 教わったり

 

考える事はあるけどね

 

普通に朝

 

「行きたくね~!!!寝ていたい!!」とか

 

「めんどくせ~!!」とか思うから そんな奴だからね。

 

 

でね 今回すごく 凄く すんごく

 

考えさせられることがあったのさ!!!

 

 

ある おじいさん

 

症状から見るに 脳卒中かクモ膜下で左半身不随。

 

でも 本当に危なっかしいけど 自分で 数センチずつ歩く。

 

 

待合の席に座って 順番を待ってる。

 

 

氷川きよしは 私の隠し子だとほざく

 

メンドクサイ ばぁ~さんと くだらない話しながら

 

笑いながら ツッコミ ボケの応酬しながら

 

カット終了で

 

待っている おじいさんの元へ・・

 

ヘルパーも何も持ってないから あんま手を出して支えたり

 

しちゃいけないんだけど なんせこの老人施設訪問カット歴20年選手

 

勝手にやっちゃう。

 

 

でね・・・

 

おじいさんに

 

「お待たせしました。立てます?」そう聞いたら

 

「うん」と

 

でも 支えや力添えが必要そう・・

 

おじいさんが右手を出す。

 

僕も手を出して その手を握る。

 

そして 引っ張り上げようとする。

 

タイミング?力の入れ具合?

 

何かが合わず 立ち上がれないおじいさん。

 

おじいさんが 手を放し 僕の腕をつかむ。

 

すると おじいさんは  スッと 立ち上がった。

 

僕は 腕を貸すだけで 力も何も入れなくて

 

おじいさんも やっぱりそんなに力を入れないで

 

スッ とたった。

 

 

 

・・・・こんなことって多いんだろうね。

 

俺らはさ 何かを勘違いしてるのかもね。

 

健常者のおごりなのかな。

 

障がいのある人 マヒの残る人 

 

歩くスピードが遅い じゃぁ手助けして早く楽に移動できるようにしてあげよう

 

言葉が出にくい じゃぁおもんぱかってそれを先回りして 言ってあげよう

 

用意してあげよう

 

立ち上がる力が弱い じゃぁ引っ張り上げてあげよう・・今回の俺だよね。

 

 

そうじゃないんだよね。

 

もちろん 機能が低下して本当に人手や何かが必要な人はいる。

 

でも そうでない人も沢山いる。

 

単に 遅かったり 何かの支えや掴まる場所が必要なだけだったり

 

思いを言葉にしたかったり・・・

 

効率や 時間 自分の 自分への負担。・・

 

そんな物の為に 様々な人の活力や機能や誇りや尊厳を

 

知らず知らずに傷つけたり 貶めているんじゃないか?

 

確かに限られた時間 求められる効率

 

でも・・そこをクリアするために

 

ものすごい大切なモノを圧殺してはいないか?

 

人の生きているっていう証みたいなものを・・

 

 

今月は そんなことを考えさせられる訪問カットだった



あっ・・今回の記事、仕事にあんま関係ない??(汗)