東日本大震災 鎮魂イベントへの苦闘!!

たくさんの方々に 支えられ

多くの仲間に応援され

素晴らしいメンバーが行動してくれて

10月11日 宮城県石巻市 日和山公園・鹿島御児神社様の境内にて

inori~祈り~プロジェクト

無事に開催してまいりました。

プロローグは・・http://ameblo.jp/yoshiken1210/entry-12084381136.html

お読みくだされば 幸いです。


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さて、

明けきらぬ中 空を見つめる。

曇り空。

きっと降るだろう。。。そう感じる空。

でも どこかで外れてくれるかも・・そんな期待も・・

7時・・降りだす雨・・

思わず笑う・・・

だんだん強くなる。

思わず 会場の日和山に向かう。

・・・・・

そこからの光景は 海には白波が立ち

風が強く吹き付け 雨は横からくるほど・・・

立ち尽くした。

僕には

「日和山の呪縛」とある人に言われる 心の「澱」がある。

日和山はまだ許してくれないのか・・・そう思った。

正直何度も 登った日和山公園。

でもいつも 緊張していた。

呪縛が離れないんだよね・・・

たいした事じゃないんだけど・・なんだかね。

風の中 音響をお願いしている武山さんに電話。

中止にするか 何か方法を考えるか・・

「ケンちゃんの決断だよ。」

そう言われた。

「・・・あと1時間ください。」

「わかったよ」

それで 山を下りた。

仮眠所のGINGAに戻る。

みんな起き始めていた。

状況を説明して 様子を見る。

チコさんの「隔離部屋」は喫煙所に変わっていて

そこで 僕が考えてることを話した。

中止を視野に入れてる事 それは楽器や音響設備への配慮から。

それに雨じゃ ボーカリストも・・

そしたらチコさんが

「いいんだよケンちゃん 音響なけりゃ生声でも歌うよ。ドラムとかは難しいけど
 黙祷ならどこでもできるしさ」

「・・・そうか、・・・・・・・・・・川久保さん ピアニカありますよね?
 佐久間さんのドラムは 鍋とお玉にしようか 彼なら何でも叩けるし・・
 ・・・・・・・初めてみんなで野外で音楽やった時
 最初の年、炊き出しやって 大高さんがピアニカで 
 菊さんがベース 佐久間さんは鍋とお玉・・・
 チコさんは ハンディカラオケマイク見たいので歌ってたよね?
 最初に戻れって事かな?この雨。シンプルになれって事かな?」

「そうだよ イイんだよ それで。雨で止めるようなメンバーじゃないからさ」


・・・

他のメンバーにも その旨を告げる。

みんな 「わかった」「雨の中で踊るのもいいかも」「大丈夫 やれるよ」

・・・・ありがたかったな。

誰一人 「やめよう」とか「無理」なんて言わない

むしろ 平然と当たり前のように どんな形だろうと

やる

その意志は 強くて 語らずともみんなの気持ちが 

強固につながっているのを 感じた。


やがて1時間たった。

雨は強くなってる。

僕は武山さんに電話する

「音響無しで行こうと思います。機材に何かあったら大変だし」

「わかったケンちゃん 了解したよ。
 でもね 全天候型の小さいスピーカーシステムあっから
 それで待機してるよ。言ってくれればいつでも出れるようにしておくから」

「・・・・ありがとうございます」

雨は どんどん強くなる。

恨めしく空を睨んでいた。